東京音楽事業者連盟(以下、音事連)は、1971年、当時のレコーディングにおいて演奏家の派遣(ブッキング)を中心に行っていた事業者数社が集まり、まだ確立されていなかった演奏家情報の統合と共有を目的に設立された。それまでは演奏家への依頼方法や演奏に対する対価がまちまちで音楽制作現場での混乱も多々ありました。そこで音事連は演奏家の派遣を行う上で各社まちまちだった情報の統一を行った。その後のレコーディング制作は飛躍的に進めやすくなりました。
また、近年、音楽制作の多様化に伴い演奏家の派遣だけでなく幅広く音楽コーディネートを行う事業者が増えていきました。それにより音事連は数多くの音楽コーディネーター事業者のバックボーンとして、レコード会社は勿論のこと放送局やCM制作会社、またコンサート・イベント等、あらゆるクライアントと演奏家がより円滑に安心して演奏活動ができる環境づくりに尽力してまいりました。 また、音事連は加盟する音楽コーディネーター事業者のネットワークを活かし、演奏家が実演を行った際の参加(実演)情報の調査協力も音事連が行う活動の柱のひとつとして、演奏家の著作隣接権の権利処理に必要な情報の提供や収集も積極的に行っていくなど、現在の音楽シーンには欠かせない存在となっています。 おかげさまで、音事連は今年創立46周年を迎えることが出来ました。一般にはあまり知られることのない存在ですが、より発展、多様化する音楽シーンのコーディネーター集団として、音事連はこれからも音楽業界の“縁の下の力持ち”であり続けて参ります。